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生きる力

 今夏の甲子園、熊本代表・有明高校の劇的なサヨナラ勝ちに「生きる力」をいただいたのは、私だけではないはず。酷暑や度重なる災害、そして未だ続く不安な日々の中にありながら、テレビの前で我がことのように応援し、球児の勝利に「生きる力をもらった」と涙を流す被災者の方々の姿がとても印象的だった。最後の最後まで諦めずに白球を追う球児たちのひた向きな姿に自らを重ね合わせ、そこに明日への希望を見出していくのだろう。熊本県のキャラクター・くまモンもSNSで「有明高校のみなさん、熊本のみんなに感動と元気をありがとうだモン!おつくまさまでしたモーン!」と感謝を綴っていたが、まさに球児たちの懸命な一歩が、困難に向き合う人々の心を照らしてくれる甲子園となった。誰かのひたむきな姿が、巡り巡って別の誰かの生きる糧となる。温かな縁のつながりと、球児たちを応援する人々の姿を、夏の終わりの記憶にとどめておきたい。         

                                   宮崎誠道 合掌